宇宙天気予報

太陽面で爆発現象が起きると、それに伴って大量のプラズマが放出されます(コロナ質量放出:CME)。太陽を飛び出した後に1日から4日かけてやってきたCMEは、地球に様々な影響を与えます。

地球への影響

CMEがやってくると、高いエネルギーを持つ太陽風粒子が地球大気中に進入してきます。進入した粒子は、美しいオーロラを発生させますが、電波通信の妨害による衛星放送の中断や電力システムの破壊を引き起こすこともあります。また、人工衛星や宇宙飛行士には太陽風粒子が直接ぶつかるので、その影響は深刻な問題となっています。

宇宙天気予報の重要性

近年、電波通信網の発達は目覚しく、それらに障害が生じるとその影響は計り知れません。また、技術の進歩とともに、人々が宇宙へ出て行く機会も増えることでしょう。したがって、太陽風の影響を事前に予測し、その対策を立てることは、これからの社会において欠かすことができません。現在、このような宇宙環境予測の取り組みは、地上の気象予測になぞらえて「宇宙天気予報」と呼ばれており、世界各国で盛んに研究が行われています。

ESA & NASA

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太陽面現象の影響