太陽風シンチレーション観測を用いた宇宙天気予報
太陽風は人工衛星によって常に測定されていますが、その軌道が地球に近いため、数十分程度の予想能力しかありません。一方、シンチレーション観測は、地球から遠く離れた場所の太陽風を測定できるため、数日後に地球へやってくる太陽風を予測することが可能です。
太陽から放出されたCMEは、コロナグラフと呼ばれる機器により観測されます。しかし、コロナグラフの視野は太陽の近くに限られています。一方、我々のシンチレーション観測は、広い範囲にわたってCMEの伝搬を捉えることが出来ます。これを用いて、CMEの地球への到達時刻やその影響の予測を行っています。
SOHO/LASCO (ESA & NASA)
コロナグラフによるCMEの観測
二日後
太陽風速度
太陽風速度
(km/s)
(km/s)
2001/05/22 12UT
2001/05/24 12UT
2000/07/12 のシンチレーション観測
地球へやってくるCMEの予測